ドルトムント最先端のトレンドを取り入れる

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疲労回復のために、月に一度テラピストを招く

ドルトムントを率いるのは、次期ドイツ代表監督候補にも名前が挙がる若き知将トウへルだ。徹底したサッカー選手の体調管理によってパフォーマンスを引き上げ、数多くの戦術的オプションを準備する。トウへルがドルトムントにもたらした進化とは。

卜ーマス・トウへルはサッカー選手選手としては2部までの経験しかない。だが、それゆえに成功体験に縛られず、あらゆる最先端 のトレンドを取り入れるという独自のスタイルができあがつた。

たとえば選手の疲労回復のために、生体エネルギーの流れを整えるセラピス卜、ライナ!エベルヘアを月に約1回のベースでドル卜ムン卜に招いている。生体エネルギ—の流れが滞つている箇所があると、それがケガの原因になると考えられているからだ。日本の気功の概念に近いだろぅ。

たとえば磁場を帯びたマッ卜の上15分から45分横たわって、流れを妨げているフロックを取り除く。怪しげな手法だが、ホッケーのドイツ代表がW杯で優勝したときに利用して おり、それを知ったホッフェンハイム時代のラングニック(現RBライプッイヒのスポーツデイレクター兼監督)がサッカー界に持ち込んだ。

トウへルにとつて、ラングニックはウルムでプレイしていたときの監督で、後にがシュッットガルトの下部組織に、指導者として誘ってくれた恩師である。「ボールの位置に応じたゾーンデイフェンス」(アグレッシブにプレスをかける守備法)を教えられ、 戦術的にも影響を受けた。そんな恩師の取り組みを知り、ドルトムントにも”輸入”したのだった。

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テクノロジーにも目がない。テクノロジーにも目がない。

トウへルはマインツ時代から、才ース卜ラリアのカタバル卜社が開発したGPSデバイスを選手の体調管理に利用している。ブラジャーのようなウェアの背中部分にデバイスを装着。それには璧度計、ジャイロスコ—プ、磁力計が内蔵されている。それによつて走行距離、加速回数、滅速回数、方向転換回数、心拍数、運動負荷、ジャンプ回数、動作の左右対称性などがわかる。もし練習で体のキレが悪いと、すぐに数値として現れるということだ。選手を ロ—テーシヨンするうえで、大切な判断材料になる。

そしてこういういう体に関する取り組みを統括するのが、マインツ時代からの右腕、トレーナ—のライナ!シュレイである。

シュレイはもともと陸上競技の卜レーだったが、2006年にラングニツクがホッフェンハイムの監督にiしたときにヘッドハンティングされた。クリンスマンがドイツ代表に導入した、米国の「アスリーツ•パフォーマンス」の手法を取り入れ、フィジカルを極限まで高める。トゥへルはシュレイをマインツに 呼び寄せ、岡崎慎司らの肉体改造で大きな成果を残した。シュレイは卜ゥヘルとの取り組みをこう説明する。

「サッカー選手のコンディションを10段階に分け、それに応じて練習を決めている。メニュ丨の人数•面積•ルールを変えることで、負荷をコン卜ロールできるんだ。疲労度に応じて、途中から別メニューになる選 手もいる。こうやつて管理することで、試合てマックスの力を発揮できるんだレドル卜ムン卜において、卜ゥへルは積極的にロ—テ—ションを採用している。2016年2月のへルタ•ベルリン戦では香川真司が、ベンチ外となつてメディアを騒がせたが、直前の試合で献身性が落ちており、心身ともにリフレッシュが必要たつたのだ。

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